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冬の陽だまり芦垣尾根

 山の大先輩からお誘いをうけて低山歩きを楽しみました。場所は権現山から長く伸びた尾根の末端部分、御林峠から芦垣の村へ下る芦垣尾根です。北側に山を背負って南へ伸びる尾根なので、北風は遮られ、暖かい日差しを浴びることができ、快適な山歩きができました。

 御林峠へ上がるには、上野原駅からタクシーで墓村まで入りました。かなり狭く急な坂をタクシーはかなり上まで登って行きました。料金は3700円です。

 上野原駅までは、私の住まいから近い西荻窪駅は休日のため快速が止まりません。隣の吉祥寺から9:16の大月行きに乗りました。

 この日は、いつもご一緒させてもらう大先輩ご夫婦と、飯能の方にお住まいで山のガイドをされている先輩とそのお孫さんに私を加えて5人での山歩きとなりました。

 歩き始めたのは11時を少し過ぎた頃でした。

 休日なので、他の登山者2名と出会いましたが、平日でしたらまず誰にも会わないだろうと思われるコースです。しかし、昔から近くの村々を結ぶ道として使われてきたのでしょう。馬頭観音の石碑がありました。

 墓村からしばらくは、北側の斜面となるため日陰になりますが、先日私が登った要害山へのコースを分ける分岐点に来ると明るい道となりました。ここまでゆっくり歩いて30分ほどです。

 


 御林峠は、権現山へ登っていく道、和見の村へ下る道、そしてこれから向かう芦垣の村へ下る芦垣尾根が別れているところです。ここでちょうど12時でしたので、ここでお弁当を食べることにしました。落ち葉の上に座り、日差しを浴びての昼食です。寒くはありません。

 地図で見ると芦垣尾根の途中に601mのピークがあります。道はその西側を巻いて行きます。吉備人出版の「山梨東部の山 登山詳細図」には、「榛名山」と書かれています。巻道からこのピークへ向けては踏み跡がありますが、倒木でそれを塞ぐようにしてあります。

 我々はピークへ向けて少し行ってみました。踏み跡はだんだん急な道となり、岩が出てきました。私は、先行し様子を見に行きました。岩場を越してしばらく登ると平らな山頂部分が見えてきました。意外と広そうな山頂部分です。私は山頂が見えたところで引き返しました。

 結局、ガイドの先輩とそのお孫さんはピークを目指し、あとは巻道へ引き返すことにしました。

 あとでガイドの先輩に聞くと、ピークには何の表示もなかったそうです。

 だいぶ下ってきました。遠くに中央道の談合坂サービスエリアが見えています。

 お孫さんの女の子はとても元気です。バランス感覚も良く。山歩きにも慣れている様子でした。私にも孫がいますが、こうして一緒に山歩きができたら良いだろうなと思いました。

 芦垣の村の入り口へ降りてきたのは13:53頃です。途中で休憩を入れながらですが、御林峠からここまで1時間半程でした。

 芦垣の村は、開けた台地にあります。畑だけでなく水田もあります。村の東側の丘の上が墓地になっており、大きな桜の木が1本ありました。春の景色も良いだろうと思いました。

 芦垣下のバス停は台地の下にあります。バスは出てしまったあとでしたのでタクシーを呼びました。

 山頂を目指すという山歩きではありませんでしたが、村と村を結んでいた道を歩く山歩きも良いものだと思いました。