· 

失敗続きの石砂山(いしざれやま)

 石砂山は578mの東峰と572mの西峰を持った山です。山頂となっているのは東峰ですが、別に東峰とは書いてありません。しかも山頂の標高は577mと表示されています。(国土地理院地図では578mになっています)

 前回行った、日連アルプスの南側にあり、石老山の南西方向にあります。南に降ると道志川沿いの道に出ます。

 今回は、タクシーで藤野駅から篠原まで入り、石砂山登山の後、菅井の集落まで降りた後、峰山にも登って、やまなみ温泉へ下る予定でした。

 しかし、3つも失敗を重ねてしまいました。


 1つ目の失敗は私ではありません。タクシーの運転手と会社です。タクシーは橋を渡って金剛山のバス停の横を通り、途中から篠原方面の山道へ入って行きました。途中、無線で運転手は「まっすぐで良いのか」と会社に聞いていました。道はT字路に差し掛かり、左の方が道続きに見えるので、そちらへ入って行きました。2700円ぐらい走ってもまだ山の中で集落が見えてきません。その時に会社から無線が入り、位置が違うと言ってきました。タクシーの位置を会社から把握できるのでしょうか。

 先ほどのT字路を右に行くのが正解でした。料金はメーターではなく、書類で調べ1990円とのことでした。

 バス停がありますが、藤野駅からのバスではなく、やまなみ温泉からのバスです。しかも早朝と午後にしかバスはありません。

 バス停からすこし歩くと小さな橋を渡って右の方に向かいます。バス停から5分ぐらいのところにはトイレがありました。


 トイレから少し先で小川を渡って左へ入っていく道が登山道です。最初は、ジグザク登りで高度を稼いで行きます。そのうち尾根に飛び出します。明るい感じの尾根で歩いていて気持ちが良いです。


「ヤマビルにご注意」という表示がありました。私は南アルプスでヤマビルに食いつかれたことがありますが、痛みは無くしばらくは気づかないです。今回、石砂山へ出かけたのも、春になってからだとヒルが出そうで今のうちと思ったからです。

 その少し先にためグソがありました。タヌキでしょうか?かなりの量です。


 途中、尾根筋がやせ細った箇所もありました。ゆったりとした尾根もあり変化に富んでいて。しかも明るいので良い道だと思います。


 しかし、山頂手前から始まる階段には参りました。このコース中、一番大変なところでしょう。ようやく山頂の肩に上がると先に山頂が見えてきました。


 山頂には11時に着きました。バス停から50分です。南面は木が少なく見晴らしがあります。葉が茂ってくるとどうなのかわかりませんが、今の時期は良いです。

 絵を描くつもりでしたが、南面の山々はシルエットになってしまい、立体感がつかみにくくて描きにくいので、絵を描くのは峰山からにすることにしました。


 このような表示がいつくもありました。そうして山頂にきたらこんなチョウが居て掴めるぐらい近寄っても逃げませんでした。おそらくギフチョウでは無いと思っていました。庭に来るツマグロヒョウモンに似ています。アカタテハの種類でしょう。

 あとで、ネットでギフチョウを調べましたが、全く違う色模様であることがわかりました。

 


 菅井方面へ下る道もかなり急です。しかもこちら側はずっと左手にゴルフ場が見えています。道はやがて西峰との鞍部に着きました。ここまで山頂から10分ほどです。

 西峰へ向かっては道はありません。しかしよく見ると踏み跡はあります。行ってみることにしました。

 登り始めて、すぐに獣臭さを感じました。あちらこちらに獣のフンがあるのです。夜は色々な獣が歩き回るのでしょう。


 西峰には小さな表示がありました。すぐに元の分岐点に戻り、先を急ぎました。

ゴルフ場の奥を回り込むように尾根道があります。送電線の鉄塔がある手前で良い風景に出会いました。送電線が邪魔ですが、ススキの道が良い感じです。

 あとで考えると、ここで絵を描けば良かったと思います。

 この道から少し脇に登る鉄塔の足元も藪がなくて良い展望台になっています。


 菅井の集落へ向けて下っていくと植林の林になります。崩れやすい斜面が多く、人の手が入らないとすぐに道が壊れて行ってしまいそうです。しかし、こんなに立派な橋もあったりします。


 菅井の集落へ降りてきました。12時半ごろです。ここは古戦場だったようです。

 しばらく道路を歩くと道路は2つに分かれてました。看板には左手の道は山中湖方面とあります。右はやまなみ温泉へ向かう道のようです。

 ここで地図を出して確認すれば良かったのです。峰山への道は山中湖方面への道を少し行ったところにあったようです。これが2つ目の失敗です。

 私は、右手のやまなみ温泉方面への道を下って行きました。この道からもずいぶんと先の方に峰山が見えていました。

 途中で、道を間違えたことに気づきましたが、もう引き返しませんでした。ちょうどその時は雲も出てきて日差しが無く、峰山へ登らなくても良いかと思い始めていたのです。

 途中、小舟というところからも峰山へ登るルートがあったようですが、表示は見つけられませんでした。

 もう、ゆっくりと温泉に入って帰ることだけ考えていました。

 車道歩きは45分ぐらいと結構長かったです。

 ようやくやまなみ温泉の集落が見えてきました。

 バスが通る道から温泉は坂を登ったところにあります。その坂の上にこんな表示がありました。

水曜日は定休日なのです。調べて行けば良かった。これが3つ目にして最大の失敗です。

 藤野駅行きのバスまで約50分ありました。定休日の看板の前から石砂山の西峰を描きました。手前はゴルフ場なのですが、絵で描くとそのようには見えないと思います。

 峰山は改めて挑戦することにします。