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多峯主山(とうのすやま)

 飯能にお住まいで山歩きのガイドもされている打田さんの案内で、多峯主山へ行ってきました。コースは、ガイドブックや山の地図には紹介されていないルートを通りました。おかげで日曜日にもかかわらず、山頂には大勢人がいたものの歩いている間は静かな山歩きを楽しめました。

 飯能駅から天覧山方面へ行くバスに乗り、飯能西中前で降りました。

 今回は一般的な道から外れて沢沿いの道を進みました。

 途中、道が二股になりましたが、行きは写真の右の道を沢沿いに登り、帰りは山頂から尾根を下って写真の左側の道から戻ってきました。この道は地元の人たちがボランティアで整備をしているようです。


 沢沿いの道を登っていくと、途中で普通の登山道に出ました。その先に雨乞池がありました。看板を読むと、「鼻をつまんで息を止めて七廻りすると池の中に異変が起こるという伝説もある」と書かれていました。早速メンバーの一人がやってみましたが、7回りどころか2周半でアウトです。



 山頂は開けていて、飯能市方面と、正丸峠方面から南へかけて展望があります。晴れた日は富士山も見えるそうです。今日は曇っていました。しかし、そのおかげで正丸峠方面の山の重なりの区別がついていました。晴れた日には、手前の山と奥の山の見分けがつかないのだそうです。

 隣の天覧山よりは人は少ないのでしょうが、山頂のベンチは全て埋まっていたので、昼食は下りの途中にすることになりました。打田さんは最初からそのつもりだったようです。

 山頂から少し下ったところに綺麗なトイレが建てられていました。


 地図には登山道として書かれていないのですが、よく整備された道です。途中、道を整備されたボランティアの方々が昼食を摂っていました。この山は地元の方々が大切にしている山なのです。少し下っていくと、お茶の木が植わっているところに出ました。昔はお茶畑として利用していたのでしょう。

 その先にベンチがあり、そこで昼食を摂りました。

 周囲には山桜の木がありましたが、まだ少し早かったようです。

 1週間先ぐらいが見頃になりそうです。そのあと、新緑の頃もこの山は美しいだろうと想像しました。

 帰りは、そのまま飯能駅まで歩きました。

 今日案内をしてくださった打田さんも執筆者の一人である『関東百名山』です。つい最近出版されたばかりです。

 山と渓谷社 2200円+税

 

 「関東は低山の宝庫だ。3000m級の高山はないものの『山高きが故に尊からず』を充分納得できる」と序文にあります。

 今回行った多峯主山も掲載されています。

 

 多峯主山については、山桜の咲く頃、新緑の頃にまた来てみようと思いました。