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御前山を描く

 前回のブログに紹介した、奥多摩周遊道路の月夜見第一駐車場から雲取山方面を描いた油絵を完成させようと出かけました。

 奥多摩周遊道路は夏でも8時からでないとゲートが開きません。秋や冬は9時からになります。

 家から奥多摩湖までは2時間かかるのですが、この日は1時間40分で着きました。

 しばらく奥多摩湖半で時間を潰し、7時40分ぐらいに奥多摩周遊道路へ向けて湖畔の駐車場を出ました。

 出てすぐに作業員の人たちに止められました。

 

 奥多摩周遊道路の入口よりもずっと手前の、深山橋近くで土砂崩れがあり通行止だと言うのです。そう言えば、途中にそのような表示がありました。深山橋は名前は知っていましたが、周遊道路よりも奥だったのではないかなどと勝手に思って小河内ダムのところまで来たのです。

 

 かなり大きく崩れているらしく、1日2日で開通するようなものではなさそうです。家に帰ってからネットのニュースで見ましたが、通行止は何日も続きそうです。

 作業員の人からは、どうしても奥多摩周遊道路の方へ行きたかったら五日市まで戻って行ってください。と言われました。逆側からなら行けるようです。

 しかし、そのためにまた2時間以上も時間をかけたくないので、月夜見からの絵は後日出直して描くことにしました。

 幸い、車には、小河内ダムのところから御前山を描こうとした油絵のキャンバスも積んでいました。まだ下塗りをしただけですが、月夜見からの絵を完成させて、余力があったらこちらも描こうと思って持って来ていたのです。

 こちらは水彩を元に下地を作ったものです。

これをイーゼルに立てて、目の前の御前山と見比べたら、山の形も随分違うことがわかりました。

 せっかく作った下地ですが、山頂部分を右のほうに描きなおすなどかなり変えました。

 小河内ダムのところは、日差しの当たるところはかなり暑いです。しかし、木陰に入ると、だいぶ違います。都心よりも少しは標高があるからでしょうか。風も程よくそよいで心地よいです。

 2時間ぐらい描いたら、だいぶ山の陰影が変わってきてしまったので、この絵もまた出直して描くことにしました。