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戸神山

 戸神山は、群馬県沼田市にある標高771mの山です。この山は登山ガイドの打田鍈一氏から教えてもらいました。山頂は360度の展望があるとのことで期待して出かけました。


 この2枚の写真は帰りに撮ったものです。沼田インターからこのようにピラミッド型の戸神山が見えます。

 カーナビに麓の神社の住所を入力して行きました。しかし、カーナビは、本来の入り口を過ぎたところの道を案内し、それにしたがって行くと何もない行き止まりに着いてしまいました。

 ちょうどそこへ地元の人が車で通りかかり、わざわざ車から降りて、道案内をしてくれました。実は、写真のような入り口の看板はあったのです。私はそれに気づかず、カーナビの案内で通り過ぎてしまったのです。

 この青い看板に従って坂を登って行くと広い駐車場がありました。


 車は20台ぐらい停められそうです。私は家を5時前に出たので、道に迷ったものの7時にこの駐車場に着きました。

 このすぐ横に戸神山への登り口があります。


 神社の脇の道を登って行くと、目の前に戸神山の山頂が見えます。それほど高い感じはしません。すぐに着いてしまうのではないかと思いました。しかし、見た目以上に時間がかかりました。

 神社の裏の登山道入り口にあたる場所に、木彫りの動物がたくさんいました。


 木彫りの動物がまとまって置いてあるのは、この入り口だけで、あとはさりげなく木の切り株などに置いてありました。

 木彫に興味の無い人にもそれほど目障りでは無い置き方だと思います。

 この猿たちは「見ざる言わざる聞かざる」ではありません。よく見て、よく聞いて、よく話す猿たちだそうです。付けてある札に書いてありました。


 林道を行くと分岐点に出ました。駐車場から30分弱かかっています。しかし、実際には15分ぐらいだと思います。実は、かなり登ってから手袋を片方落としたことに気づいて戻ったのです。手袋は駐車場からすぐのところに落ちていました。

 この分岐点から左手は急な坂道になっています。

行きは、急な方を行き、帰りは緩やかな林道を下りました。

 急な坂道を行くとすぐに祠がありました。


 祠のすぐ上に鉱山跡と示した場所がありました。ちょっと見たところでは坑道など見当たりません。しかし、帰ってからネットで調べると、子どもの頃、よくこの鉱山跡で遊んだ人の話が見つかりました。トロッコが入る坑道があちらこちらにあり、金の採掘がされていたのだそうです。子どもの頃、入って探検遊びをしたのだそうです。大きな水晶が見つかることもあったそうです。

 おそらくそうした坑道は今は入り口を塞いであるのでしょう。

この場所から道がさらに急になります。上の方に大きな岩が見えてきました。


 岩の多い急坂なので、小石などで滑らないように気をつけて登ります。途中、鎖やロープがつけられている場所もあります。鎖やロープを使わなくても足場はありますが、鎖をたぐって登ると、とても楽でした。ロープは古いものは気をつけなければならないですが、この山は地元の人が手入れをしているようで、ロープもそれほど古いものではありません。


 ロープのつけられた岩の上で林道から来た道と合流しました。そこから10分とありました。ゆっくり登っていましたから、その通り10分かかりました。写真には、山頂の表示柱が見えています。

 山頂には8時7分に到着です。途中手袋を探しに戻ったので、その分を差し引くと、駐車場から山頂までは1時間弱です。岩場の急登コースは眺めの良い場所が途中にあるので、ゆっくり眺めながらです。わき目もふらずひたすら登るのでしたら、もっと早く登れると思います。

 山頂360度展望の動画です。

 こちらは赤城山です。裾野が広いです。この方向に沼田ICも見えています。

 山頂でスケッチをしました。赤城山は広過ぎてとらえどころがないので、子持山の方を描きました。晴れる予報だったのですが、雪が舞う天気です。子持山も時々雲に隠れます。冷たい北風が吹いており、筆先が凍ります。

 戸神山の山頂には石灯籠や石の祠があり、その祠の下に平たい缶に入った登山記録帳があります。登って来られた方は、すぐに登山記録帳を取り出し、記録を書き込んでいました。

 その方は毎月訪れているとのことでした。

登って来られる方は私よりも年配の方が多いようです。

中には手ぶらで登って来られた年配の方もいました。毎日のように登っている方なのかもしれません。


 降りは、岩場ではなく林道の方へ向かいました。岩場は降りの方が神経を使います。分岐点までは岩場ですが、分岐点からは写真のような山道です。それが広場のような場所に出ると、そこからは幅の広い林道になりました。


 林道と言っても落ち葉のある気持ちの良い道です。分岐点まで戻ってきました。山頂から分岐点まで37分でした。

 分岐点の林道の景色が良かったのと、ちょうどそこにベンチがあったので、そこでスケッチしました。


 登る時には立ち寄らなかった神社を通りました。石段の下から見ると神社の後ろに丁度、戸神山の山頂がありました。

 ここの狛犬は犬ではないようです。猫か虎? そして牛?でしょうか。

 

 戸神山は、1時間ほどで登れて、展望の良い山です。もっと近かったら頻繁に来たくなる山だと思いました。