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狭山丘陵散策

 瑞穂町のジョイフル本田に買い物の用事があり、その近くで散策ができる場所を探しました。これまでに、六道山や狭山湖の南側などを歩きましたが、狭山湖の北側はまだ歩いていませんでした。調べると、「トトロの森」が点在していることがわかりました。

 「トトロの森」はナショナルトラスト活動が失われつつある狭山丘陵の自然を守るために土地を取得して名付けた土地です。トトロの森一号地は、狭山湖堰堤のすぐ近くにあります。2022年現在59号地まであり、それらは広範囲に点在しています。

 その中には、宮崎駿監督のアニメ「となりのトトロ」に出てくる七国山のモデルとなった八国山も含まれています。

 今回、どこの森へ行こうか調べていたら、「さいたま緑の森博物館」が狭山湖の北側にあることを見つけました。行ったことがないので、今回はここへ行ってみました。

 水色のラインが今回歩いたコースです。のんびりペースでも1時間15分ほどでした。

詳しくは「さいたま緑の森の博物館」のホームページをご覧ください。

 


 緑の森博物館と言うだけあって、屋根まで草が生えています。しかし博物館としては、かなり小さく、案内所と言った方が良いかもしれません。この周辺の自然全てが博物館そのものだと思えば良いのかもしれません。

 博物館でオススメのコースを教えてもらいました。二つの湿地を巡るコースです。

博物館前を狭山湖方面へ上がっていくと右に谷戸の方へ向かう道があります。そちらへ進みました。

 この動画は、鳥の声を録音したものです。ウグイスはわかりますが、あとは、自信を持って何の鳥だと解説できません。詳しい方は教えてください。

 なお、途中から鳥の声がかなり大きくなっていますのでお気をつけください。


 大谷戸湿原です。池の中ではドジョウのような生き物が動きました。カエルは鳴いていません。博物館の方の話では朝見回った時には鳴いていたそうです。今の時期はカエルは朝夕に鳴くのかもしれません。

 もう一つの写真は、地図にも「急な坂」とある場所です。梅雨ですので、かなり地面が柔らかくなっており滑りそうな感じです。


 この辺りは更新伐採をしている場所のようです。更新伐採について詳しくはないですが、暴れ木など不良木を伐採して新しく苗を植え、森の活性化をすることのようです。平成24年ごろに伐採された場所らしいですが、だいぶ育ってきています。しかし、他の場所よりもやや明るい林になっています。

 もう一つの写真は、森から西久保湿地へ出てきたところです。

 西久保湿地へ出る前の森の中の道から少し外れたところに、石碑が見えました。あとで調べると庚申塔でした。庚申の日に人間が寝ている間に体内に住む三尸虫という虫が天帝に人間の悪事を報告に行くのだそうです。それを防ぐために、庚申の日に眠らず祭りをしたそうです。そうした風習の記念碑のようなものらしいです。私は庚申塚はバス停の名前としか知りませんでした。


 西久保湿地にはトンボがたくさんいました。


 西久保湿地への出入り口です。ここにはトイレもあります。

そのトイレの先から右へ入るのが案内図のコースだったようですが、私はまっすぐ道路を行ってしまいました。そして「出雲祝神社」のところで、地図とは違うコースを歩いていることに気がつきました。そこからは案内図のコースへ合流し進みました。

 トトロのアニメに出てきそうな道です。


 「展望広場」からの景色です。昔は、マンションなどもなく、緩やかな丘陵地のままだったのでしょう。

大きな木はエノキです。

 梅雨の曇り空の中での散策でしたが、鳥の声を聞きながらの散策は良かったです。

今度は、カエルの声を聞いて散策したいです。ウシガエルではなく、軽やかな声で鳴くカエルが良いです。