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要害山

 晴れの日がなかなか続きません。昨日、一昨日は晴れていたのですが、用事があって出かけられませんでした。今日10月3日は昼までは天気が持ちそうな予報でしたので、以前から行ってみたいと思っていた上野原市の要害山536mへ行ってきました。見晴らしが良いと聞いていたので、山頂から周りの山を描こうと思ったのです。


 自家用車で行くことにしました。中央道を上野原で降り大倉の村まで行くのですが、大倉の村へ上がって行く道は細いので、最初は通り過ぎてしまいました。

 途中で出会った人に聞くと、お宮の前が広場になっているからそこへ車を停められると教わりました。

 お宮で車を停め、鳥居をくぐって石段を上がって行きました。

 地図を見れば良かったのですが、登山口は、お宮ではなく村の中の道をさらに登って行ったところにあったのです。鳥居から上がって行った突き当たりに建物があり、その裏手から道があったので、それを行ってしまいました。どうもそれは仕事道だったようです。


 台風24号のためでしょう。地面は落ち葉や小枝で覆われていました。途中、道が崩れているところもあったのですが、まだ、私はこの道が間違いだと気づきませんでした。

 沢を渡るところに出ましたが、道が寸断されていて、崩れやすい斜面を木の根に捕まりながら登らなければなりませんでした。しかし、その先は、またはっきりとした道が続いていたのです。

 それが、突然道が不明瞭になりました。小枝や葉で覆われて、どれが道だかわからなくなったのです。よく見ると、ジグザグに斜面を登って行く道のようなものも見えます。しかし、かなり急です。この時に、私は道を間違えたのではないかと思いました。

 しかし、500mぐらいの山だからなんとかなるだろうと思っていました。

 急な斜面を登り、やっと支尾根に出ました。歩きやすくなりましたが、その先がまた藪になってしまいました。


 藪を漕いで、また尾根に出ました。周りの地形を見ると、明らかにこの尾根が山にピークへ向かって続いている感じでした。これで私は要害山の山頂に飛び出すことができると思いました。


 飛び出した先は要害山ではありませんでした。何の表示もありません。赤い標識が埋まっているだけです。しかし、このピークには、はっきりとした道が両側から登ってきていました。

 私は、ずっと山腹を左へ移動しながら登ってきましたから、要害山はこのピークから南へ行ったところにあるに違いないと思いました。ピークの南側は樹木に遮られて要害山があるのかどうかわかりませんが行くことにしました。

 はっきりとした道です。それまで藪漕ぎをしていたので、道があることはありがたいと思いました。


 先日の台風24号で倒れたのでしょう。台風の時にこの山の中にいたらさぞ恐ろしい音がそこらじゅうしていたのだと思います。

 要害山が近づくと、明るく開けた感じになってきました。


 最初に道を間違えましたが、お宮からちょうど1時間で山頂に着きました。正しい道なら30分だったかもしれません。

 山頂は明るくて見晴らしも良く気持ちの良い場所です。

 要害山という名からして、砦だとは思いましたが、「大倉砦跡」という説明の表示がありました。

 山頂で、水彩を2枚描きました。1枚は、雨降山です。山頂の鉄塔が見えていました。

もう1枚は、瀬渕山です。今年の春に瀬渕山に登った時に、要害山のことを知ったのです。


 下山は、一旦峠まで戻ってから大倉の村へ降ることになります。登ってくる時には気づかなかったのですが、木の陰に石灯籠がありました。

 大倉への道は、台風で落ちた杉の葉がたくさん積もり、所々倒木もあり、道が不明瞭になっています。しかし、登る時に間違えた道よりははっきりした道です。

 登山道は、村の水源タンクの横に出ました。これが本当の登山口でした。山頂からここまでなんと15分です。ここから車を停めた広場までは5分ほどでした。

 要害山は、岩山ではないので藪漕ぎの大変さだけで大丈夫でしたが、低山でも岩のある山だと、道を間違えると崖に出てしまったり危険なこともあるでしょう。地図は最初に良く見なければいけないと思いました。