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上野原の八重山

 要害山には何度も登っていますが、その近くの八重山には行ったことがありませんでした。ネットで写真を見ると立派な展望台があります。登り口に駐車場もあるようなので、車で行ってみました。

 油絵の道具を持って行きました。雨の中では水彩は使いにくいのです。妙義山へ行ったときに傘をさしていても霧のような水滴が画用紙にあたり、そこだけ点状に模様ができてしまいました。

 屋根のある展望台もあるようなので、雨が降ってもそこで絵を描くつもりで行きました。


 駐車場は上野原中学校の向かい側にありました。車は10台ほど置けるようです。トイレも設置されていました。

 駐車場から展望台のところまでに、所々、植物の図鑑のように草花を紹介するプレートが立っていました。上野原小学校と表示もありましたから、小中学生の自然観察の場としても使われているのでしょう。今の時期、目立つ草花はドクダミの白い花です。他の花の「養生中」と札の立った場所が何箇所もありました。


 歩いていくと右側の沢がだんだん近づいてきました。沢を横切るところでは「ししおどし」がありました。作ったのは小学生でしょうか中学生でしょうか。

 右手にピークが見えてきました。八重山かと思いましたが、どうも展望台のあるピークのようです。


 立派な展望台が見えてきました。こうした施設を山の中に置くことについては賛否両論あるでしょう。しかし、八重山に関していえば、地元の人が日常的に登って楽しむ里山として大切にしていく方法の一つであるならば、これも良いかと思いました。

 草刈りに山へ入っている若い人たちを下るときに見かけましたが、夏でも草を刈って気持ちよく登れるように手入れをしているのです。

 お弁当を持ってこのウッドデッキの展望台で食べたら、眺めも良く気持ち良いだろうと思いました。

 しかし、着いた時には、雲に囲まれて何も展望はありませんでした。

 早歩きで登ってきましたので、駐車場から展望台までは35分ほどでした。


 展望台の先に八重山の山頂があるようです。荷物を展望台に置いていこうかとも思いましたが、八重山の山頂で絵を描く場合もあるので持って行きました。

 思ったよりも展望台と山頂は離れています。途中に、水越八重さんの歌碑がありました。この山は昭和初期に、水越八重さんがお世話になった上野原小学校のために寄付した山なのだそうです。

 八重山への山頂には一旦鞍部へ降って登り返します。

 展望台から八重山山頂までは10分ほどです。


 展望台は506m、八重山山頂は530.7mだそうです。八重山からは展望台のピークが見下ろす感じで見えました。

 晩秋から冬にかけてでしたら、ここでも絵を描けたと思います。しかし、今の時期は葉が茂り、眺めは先ほどの展望台の方が良さそうでした。少し、雲が開けてきて山並みが見えてきました。

 絵は展望台で描くことにして引き返しました。八重山から少し先に能岳というピークもあったようですが、行きませんでした。


 展望台からは目の前の八重山山頂を描きました。

 左手の方に要害山が見えていました。麓から見ると要害山はおむすび山と言われる山の形をしているのですが、こうして見ると、コヤシロ山の方から伸びた尾根の末端に盛り上がったピークであることがわかります。

 1時間ほど油絵でスケッチをしました。帰ってから加筆するかもしれませんが、この場ではこれでよしとしました。


 色々な種類に花の案内がありましたが、今はそれらの花の時期ではないようです。ハナイカダはその面白い葉を間近で見ることができました。


 駐車場に戻ってきたのは10時半ごろでした。もう一つ別の山へ行くことも考えて車を走らせました。最初は要害山の方へ向かいましたが、見えてくる景色が今一歩という感じなので、引き返して、南へ向かいました。

 中央高速と中央線を越して南へ行ったところに秋山温泉があります。やまなみ温泉は行ったことがありますが、秋山温泉は行ったことがなかったのでそちらへ向かいました。

 一般客は800円です。JAFの会員でしたので100円引きになりました。ここで昼食もとりました。温泉は普通の感じです。露天風呂が少し深めで腰をつけると頭だけが出る感じでした。

 プールが併設されています。子どもづれで賑わうのでしょう。

 脱衣所から風呂場とプールへと入口が別れています。裸になってからプールはどのようになっているのだろうと覗こうとして気づきました。プールへは水着を着て行くのです。首だけ出して覗いて正解でした。そのまま行ったら大変なことになりました。

 

 汗を流してさっぱりしたので、また汗をかく山登りはやめようと考えました。そこで、思いついたのが、石楯山です。石楯尾神社から10分ほどで見晴台に上がれる山です。ツツジの咲く頃に行った山です。そこへ行ってみました。

 ツツジの頃とはだいぶ感じが違います。草が生い茂り、道がわからなくなるほどです。

 雲が切れて日差しもありましたから、草いきれも上がってきます。できるだけ汗をかかないようにゆっくりと登りました。


 見晴台は涼しい風が吹くかと思いましたが、風はほとんどありません。意外と日差しが暑いです。梅雨寒の中ばかりでしたからとても暑く感じました。夏の低山は下界とほとんど変わりません。

 絵を描きにくい景色に見えましたが、せっかく来たのでなんとか構図を考えて描きました。虫除けスプレーの効果が切れたのか、蚊の集中攻撃を受けるようになり、我慢ならず途中で描くのをやめました。

 まだ午後1時ごろでしたが、この日はこれで帰ることにしました。

家に着いたのはまだ3時前です。低山は、早朝か夕方なら良いかもしれませんが、日中はこれからの時期はダメでしょう。絵を描くなら虫除け対策もしっかりとしなければ快適には描けないこともわかりました。

 道具の重さが問題ですが、油絵でのスケッチは水彩とは違った描き方ができて面白いです。